冷たい飲み物はとるな  胡 伊拉・著   2017/8

表紙のトップには、
「病気にならない人が徹底していること」とあります。
著者は中国の医師・鍼灸師。来日後、国立公衆衛生院研究課程に入学。博士。

確かに、旅先のホテルで見かける中国の人たちは
ポッとにお湯を入れて、必ず持ち歩いていました。
ビールを温めて飲んでいるのかどうか、までは分かりませんでしたが……

ま、著者が言うように、「日本人は身体を冷やし過ぎ」は、確かでしょう。
氷水や氷が入ったお茶やジュース、キンキンに冷えたビールなどは
内臓を一気に冷やしてしまうので、働きが悪くなり、免疫力が下がるそうです。

ビールの本場・ドイツでもキンキンに冷やしたりしないそうです。
日本人がこんなに「冷たい飲料大好き」になったのは、
コマーシャルのせいなのか?医療業界の戦略か??などと勘繰りたくなるほどです。

私は先月まで「朝の目覚めの一杯」は常温の水を飲んでいましたが、
最近は寒いせいか、今一に感じるので、白湯にしています。
この本を読んだせいもあり、少し温かいお湯が美味しく感じられます。

中国人ならでは?の、日本の「薬漬け医療」への疑問や
「超清潔志向」への疑問など、多くの若い人たちに読んで欲しいと思います。

P.154に「漢方薬は死んだ」の記述があり、ビックリ。
   「漢方薬の原料は、今や農薬漬け」だそうです。

P.155 中国国内や日本など海外の需要増加などのため、原材料が不足気味。
   (中略)かつては原材料を山奥まで探しに行くのが当たり前でしたが、
   (中略)畑で野菜のように育てる人工栽培です。

著者は現在、漢方薬をいっさい飲まないそうです。
P.157 昔は生薬を使った薬膳もよくつくりましたが、
   今はまともな材料が手に入らないのでつくるのをやめてしまいいました。

   今の漢方薬が絶対に良くないとまではいえませんが、
   想定外の副作用が起きる可能性があることは、頭に入れておいた方がよいでしょう。

便秘の本を読んだときに、「漢方薬は良さそうね」と思ったのですが、
これでは信用できません。やっぱり薬には手を出さないのベストのようです。

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