《は》 歯磨きは 半身浴と読書を組み合わせれば一石三鳥
筋肉は長期間使わなくて痩せ細っても、使えばまた太るし、
さらに鍛えることも可能です。けれど、歯と歯茎は一度悪くしたら
再生が難しいのが現状です。かく言う私、働きながら3人の子供を
育てて30余年、「痛くもないのに歯医者さんに通う」という努力を
怠ったため、完璧な歯周病に。もし総入れ歯になったら食事は不味く
なるし、つけたりはずしたり洗ったり、面倒臭いし、不便この上ない。
さらに美容上も大問題。あるべき神経が抜かれ、咀嚼運動が正常に行われ
ないと、唇の周囲の老化が進み、皺が増えるという、とんでもない話です。
数年前、雑誌クロワッサンの歯周病特集を読んでからは、私なりに必死で
取り組んできました。
1.まずはブラッシング指導をきちんとしてくれる、良心的な歯医者さんを
探すこと。
2.日本のお医者さんは大学で習った内容をそのまま何十年も真面目に続けて
いる人が多いそうなので、新しい技術の研究もやっている方を選ぶ。
3.私が80か90くらいになっても診てもらいたいので、20歳以上年下の方が良い。
幸い、希望通りの歯医者さんを近所で見つけてお世話になっています。
1のブラッシングは、きちんとやると上下の歯それぞれの裏表を磨いて
20分はかかることが判明。これをやって歯茎を健康にしないと、いくら高価な
差し歯やインプラントをしても10年ももたないそうな。理想的には鏡を見ながら
気を集中して磨くのだそうですが、どう考えても毎晩は出来そうにありません。
そこで考えたのが半身浴で読書しながら磨く方法です。
お風呂は普通に沸かし、浴室用の小さい椅子を沈めて座ると、喫水線はお臍の
辺りです。そして蓋をすると胸から上が蓋の上部に出ます。寒い時期は背中に
バスタオルをかけて保温します。この状態で本を持つ手を蓋の上に載せ、右手は
歯ブラシを持って、磨きながら本を読みます。20分もあると結構読めるものです。
身体の方は半身浴状態ですから身体の芯から温まり、20分経たないうちに玉の汗
が噴出します。身体は和布でサササっとなでるだけで、石鹸は滅多に使いません。
この毎日の腰湯のせいか、年々寒さ知らずになり、薄着ですごすことが出来ます。