健康いろはガルタ  《ろ》 

《ろ》 老体とは 老廃物の棲家なり

 老廃物とは:利用・吸収されなかった栄養分や、筋肉運動などで生じた疲労物質で、
体内に留まっているもの。一番目立っていて分かりやすいものは、下腹の出っ張り。
そして二の腕の振袖、二重あごなどの脂肪の塊です。
あまり目立たないけれど、かなり悪さをするものが、横行結腸に溜まっている滞留便です。
見た目には全然分からないけれど、やっかいなのが小腸で吸収されず血液に乗っかって
全身を巡っている過剰栄養分です。その他、大きな関節周辺(手足の付け根)や
小さな関節(手首、足首)周辺も、掃除が行き届かないと錆付いてきます。

 次に体内老廃物の悪行を列挙してみます。

1.自分の消化能力以上に食べたものは、タール状のベトベトした便になって横行結腸の
壁に張り付きます。毎日排便があっても、それは腸内細菌が頑張って「まとめやすい部分だけ」
便に仕立てたものです。消化しにくい動物性タンパク質や乳製品、添加物などはいつまでも
腸内に滞留して骨盤を押し下げます。すると、上半身は痩せていても下腹がポッコリという体型になります。

2.下腹ポッコリは格好悪い。でも流行のスモック風ブラウスで隠せば大丈夫??
  いえいえ、それが大問題。痩せている人でもバケツ1杯くらいの滞留便はザラですから、
若い頃は丸くて小さかったお尻が見事に四角く変形します。連動して真っ直ぐだった足もO脚に
なり、オバサン体型になります。さらに、漬物石のような重りは股関節の血管を押しつぶし、
巡りを悪くするので、足先まで温かい血液が届けられず、冷え性になります。血液が潤沢に
巡らないと筋肉は栄養不足で足がつったり、骨が痩せ細ったり、むくんだりします。

3.さあ、最後は一番の悪玉です。これに比べればポッチャリ肥満なんて可愛いもの?
  血液中に老廃物があると? そう、サラサラとは流れませんね。ネバネバと粘液質になり、
血管壁をこすりながら流れ、血管が細い部分では梗塞となって血流を止めてしまう可能性があります。
これが脳でおこると脳梗塞。心臓で起こると心筋梗塞で、救急車騒ぎになり、悲惨な老後になりそうです。

 血液を粘らせる要因としてストレスなどもあると言われますが、何といっても、過食が一番の問題です。
残念ながら中高年になったら、身体にとって本当に必要な食べ物の量は驚くほど僅かです。
若い頃とは違う食事法を開発しないと、過剰栄養になり、老廃物だらけになります。

  でも、モノは考えようです。食事量をコントロールし、老廃物を溜めない生活を確立できれば
  老け込まないで済むのですから有り難や~。

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