健康「いろはガルタ」  《よ》

  《よ》 良く噛めば 顔・歯と頭 みんな良くなる

 「風が吹くと桶屋が儲かる」という諺があります。
この場合はそれぞれの現象に普遍的な必然性がありません。
が、今日のテーマは脈絡が通じていますのでご安心を!

 1.食べ物を良く噛む(体調に応じてですが、30~100回)。
 2.唾液腺から口腔内に唾(水・電解質・多種類の酵素から成る)が分泌される。
 3.唾液は食べ物を湿らせて、歯で行う粉砕・飲み込み易い塊を形成・嚥下を促進する。

さあ、ここまでで分かったご利益は?
 答:良く噛むことで、たくさんの唾液が分泌され、今、話題の酵素が生み出されること。
   その結果、消化のための内臓疲労が軽減されることです。

 4.唾液には口の中のPHを激変させない働き(緩衝液)があるので、食べ物による
   「う蝕」(口腔内の細菌が酸を作り、歯の表面のエナメル質などを損傷)を防ぐ。
   口腔粘膜の保護・洗浄・殺菌・抗菌・排泄をしてくれる。つまり、歯が健康になります。

 5.少し歯応えのあるもの(生野菜・漬物・玄米・海草など)を良く噛むと、
   コメカミが動き、大脳への刺激になり、自律神経の働きを強めます。
   つまり、脳神経の働きを活性化するので思考能力がアップします。

 6.最後は美顔ですよ~。
   良く噛むと、細胞に活力が出るので若返りホルモンといわれるパロチンが分泌されます。
   良く噛むと、咀嚼筋が疲れ、その結果、満腹感がわいて、食べ過ぎを防ぎます。
   良く噛むと、精神的に安らぎ、幸福感が美しい笑顔につながります。
   良く噛むと、栄養の吸収率がよくなり、少ない量で満ち足りて、胃腸への負担が減り、
老化を遅らせることができます。

 ああ、イイことづくめですね~。問題は100回どころか、30回でも、
噛んでるうちに食べ物が胃に進んでしまい、噛もうにも噛めないことです。
もしカレーライス、ハンバーグ、麺類など、良く噛まなくても喉を通ってしまうような
柔らかいモノばかり食べていたら・・・上記のご利益は・・・・得られないわけです。ああ、大変!
  
 自然療法&健康食の方法では、玄米や漬物、青菜などをしっかり噛んで
(体調に応じてですが、30~100回)、唾液に含まれる酵素を活用します。
毎回、顎を動かす度に数える必要はありませんが、たまには数えてみることをお薦めします。
テレビや新聞を見ながら食事をすると、案外上の空で、飲み込んでしまっているものです。

 子供たちや若い人が大好きな柔らかい食べ物は行事やパーティーの「お楽しみ」としては
結構ですが、そればっかりでは、健康を損ないます。「バランス良く、美味しく」が基本ですが、
「良く噛める食材」というスタンスも忘れずに!

  蛇足ですが、「風が吹くと桶屋が・・・・」の顛末を思い出せない方のための情報です。
1.風が吹くと埃が舞い上がるので、目を患って失明する人が増える。
2.失明者が増えると三味線弾きが増える。
   (昔は目の不自由が人が職業にすることが多かった。)
3.三味線弾きが増えると猫が減る。(昔の三味線は猫の皮で出来ていた。)
4.猫が減るとネズミが増える。(猫はネズミの天敵)
5.ネズミが増えると桶がネズミにかじられることが多くなる。(現代では???)
6.桶が大量に買い替えられると、桶屋が儲かる。

教訓:一見何の関係もないような話(出来事)でも、実はちゃんとした因果関係がある。

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