体を整える すごい 時間割  田原 優・著  2019/6

著者は、医学部卒ではなく、理工学博士。
発光イメージングによるマウスの体内時計測定、
インスリンやストレスによる体内時計調節などの成果を発表。
新しい研究分野として「時間栄養学」の立ち上げに関わる。

こういう著者や書物が増えていると思います。
もう旧態依然のお医者さんは、近い将来、AIに取って代わられ、
行き場所を失うのか、介護などに活路を見いだすのか?
既存の医療従事者にとっては、厳しい時代が来るようです。

それはともかく、著者が言うように、
私達は体内に固有の時計を持っていて、その調和がとれていれば健康。
それが、社会的制約(出勤時間や夜勤の有無)などで、
個々の体内時計と社会生活にズレがある場合、不健康になるそうです。

P.22 たとえば肝臓は夜になると、脂肪をためる機能を助けるようになる。
   同じモノを食べても、朝食より夜食の方が太るのは、
   肝臓の働きが時間によって変わるから。

大事なことは、
このような研究者が発する「疫学的結果」「公衆衛生学」からの啓蒙です。
社会的時差ボケと自分の体内時計のずれは、
長期的に体を蝕んでいくそうです。

でも、生活の工夫次第で時差ボケ負債を減らすことが可能だそう。
P.38 体内時計に沿って生活してきたか、乱しながら生活してきたかは、
   歳を重ねるごとにその差が外見に現れてくる

実際に、私の友人たちの中にも
「健康に良さそうなことをやりまくっているのに、、、
 頻繁に風邪をひく。疲れやすい。体が痛い。」という人がいて、
そういう人に限って、夜中に起きていて、朝寝坊です。

「私は夜型なんだから、朝型の人と同じにはできないのよ!!」
と言われるのですが、
そういう方々は、毎日をその夜型だけですごす一貫性が必要らしいです。

ま、何を大切に生きるのか?は、人それぞれですから、
そのことを自覚して、何らかの対策を講じる必要がありそうです。

本当は、
「この本を読んだら?」という一言くらい言いたいですけどね・・・

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