人はどう死ぬのか  その7 人気の死因はポックリ死?

p.132 人気の1番は癌だけれど、これは消去法による選択のよう。
   
p.133 一般に、望ましい死に方としてイメージされるものに
   ポックリ氏があります。
   (中略)ポックリ死の可能性があるのは、
   心筋梗塞か脳梗塞、あるいはくも膜下出血などです。

   いずれも発作が起きたあとすぐ死ぬと思われているかも
   しれませんが、実際は発作と同時に意識を失うわけではない。
   心筋梗塞なら胸、脳梗塞やくも膜下出血なら頭に、
   激しい痛みを感じます。命を落とすくらいの痛みですから、
   激烈なと言ってもいいでしょう。(くも膜下出血では、
   金属バットで思い切り頭を殴られたような痛みとも言われる)

   その痛みを感じながら、これでもう死ぬのかとリアルに意識
   しなければならないのです。それがどのくらい続くかは人に
   よりますが、取り返しのつかない思いに背筋を凍らせ、
   深い悔い、気がかり、恐怖と悲しみが一気に湧き上がり、
   それでもどうにもできず、死神の手に拉致されるままになるのが
   ポックリ死です。

   当然、ゆっくりと人生を振り返る余裕はなく、
   覚悟を決める間もなく、狼狽しつつ亡くなるのです

   さらに、ポックリ死は突然の死ですから、死後の準備ができていません。
   恥ずかしいことや隠しておきたいこともそのまま、しておかなければ
   ならないこともできず、・・・・・

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