一生自分の足で歩く! ぐら止め体操  橋間 誠・著  2016/9

私にとって、
パッと見て、この本は信用できる又は怪しいかも??と思わせられる事項が、
本文または巻頭に登場する<写真>です。

実は最近ご紹介した本の中にも、「ん??? このオー脚でモデルさん?」
と思う写真がありました。
 (それでも、そこに紹介されている体操が、高齢者にとって分かり易く、
  やり易く、効果が上がりそうな場合に、ご紹介しています。)

この本は、その観点で言えば百点満点。
ショートパンツを履いたモデルさんのスラリとした脚は
膝、脹脛(ふくらはぎ)、踝が綺麗にくっついています。

著者は整形外科医で、外科的診療をしながら、
自分の努力で治せそうな症状は、
同じ診療所内のフィットネスクラブでトレーナーさんがマンツーマンで
指導してくださるそうな。

自力整体は、診療所に駆け込むほど重症にしないよう、
普段から整体・整食・整心法に励んで、未病を防ぐのですが、
こういった健康法の存在を知らない方たちのためには、
このような診療所の存在は朗報かもしれません。

中でも共感できるのは、
P.32 トレーニング中も代償動作に要注意

   見よう見まねでフィットネスを行うと、
   「主導筋」と呼ばれる、
   本来その動作で使われるべき筋肉ではなく、
   他の筋肉を使う代償動作になってしまうケースがよく見受けられます。

この後、写真つきで、どんな運動のとき、間違った使い方になりやすいかが
紹介されています。
私が毎朝、ラジオ体操に通っていて、つくづく思うのがこれです。
殆どの方々が
「何十年も続けているラジオ体操!! 目をつぶったってできちゃうよ!」と自信満々。

でも私から見れば、①伸ばすべきところが伸びていない、
②どこの筋肉をどのように使おうとしているのか、明確でない、
③ただユラユラと動いているだけ・・・・・
という方が多いのです。

はい。それでも、早起きして6時半にはラジオ体操会場に居て、
常連メンバーと挨拶し、楽しく会話することなどが、とてもメリットがあるので、
私は「くさすような、嫌味っぽいコメント」はしません。

でも、せっかく<同じ時間をかけて>やるのだから、
もうちょっと意識なされば??と言いたい時がたくさんあります。

ま、普段のそんな思いが、この本の著者・橋間医師により、
「代償動作」という言葉で説明されたことが嬉しいです。

上部へスクロール