オペラ歌手兼整体師・富沢祥行先生によると、
オペラ歌手の美しい声というものは、
「彼らの声帯から発せられて、聴衆の耳に届く音」ではなく、
「歌い手の魂が背中の後ろ側から立ち上り、
声による空間を構築した結果」なのだそうです。
だからメロディーが奇麗とか、表情がどうこう……でなく、
とにかく、「美しい響きが天から降ってくる」という感じだとか。
そういえば、十数年前、あまりVisual系でないオペラ歌手の方の
コンサートに行き、彼女の第一声が
<この世のものとは思えない、得も言われぬ美しさ>だったのを思い出します。
え~~っ、同じ人間なのに、なんでこんな声がでるの~~??
と思ったのでした。
彼女は関取のような肥満体ではなかったけれど、若くもないので、
本物のステージで「あどけない美少女」や「絶世の美女」役で登場されたら、
ちょっと勘弁して!と叫びたくなりそう。
でも、声は素晴らしい!
「芸術家で居る」ということの大変さ、その残酷性に心が痛みます。