ヒマラヤ・トレッキング レポート5

 パグディン→ナムチェ3440m 10/15

今日は谷あいの道を7時間かけて、ものすごく下りながら上がるという感じの旅。
コスモスや菊、ダリアが咲き誇り、白塗りのロッジ郡に映えて良い景色。
昼食は卵・野菜・チーズ入りのミックスチャーハンが正解で、初めて少し満足。

一般的な観光客は小さなリュックに一日分の飲料水と雨具、防寒具のみを携行。
他の荷物はポーターが持ち、宿泊予定のロッジに先回りして届けてくれます。
最も小さなユニットは、トレッカー一人+ガイド兼ポーターの二人組み。
同宿のドイツ人は、「2時にロッジに入ったので溜まった洗濯物を洗って干してもらった」とか。
バスタオルまでちゃんと乾いていて驚き。

私たち夫婦には通訳兼ガイドのドルジさんと、19歳のポーター、ラッパ君が一人ついて、
4人のユニットです。ポーターは30kg背負うのが普通で、50~80kg背負う人もいるとか。
その大重量を紐でまとめ、おでこに回したベルト一本で支えるのだから吃驚。
しかもかなりのポーターがサンダルやゴム草履で、軽々と私たちを追い越して行き、
年配の女性や10歳前後の子供まで居るので心が痛みます。

観光産業が彼らに現金収入をもたらし、彼らのおかげで観光客は気楽に歩けるのだから
良いのかもしれません。でも明らかに教育を受けるべき子供たちが重労働をしているのは
おかしいので、素直に喜べないのです。スイスやNZなどでは機械化されたシステムのもと、
観光業者と観光客は対等の関係だったと思うのです。

ナムチェはバザールで有名な大きな町。ホテルの裏に雄大なコンデリの山が光輝いています。
ベイカリーでアップルパイとチョコレートケーキを買い、ミルクティーで一息。町の子供達は
学校で英語や日本語を習っている様子で、くったくなく喋りかけてくるので感心。
良くお手伝いをして、勉強熱心な様子に、日本の高度成長期を思い起こします。

夫はコンデリをバックに町の灯と星空の撮影に行くというので9時過ぎに一緒に高台へ。
ズボンだけ二重にすれば上はフリース程度で充分な暖かさ。お寺の明かりが強くて、
肉眼で見える星は少ないけれど、夫の写真には天の川がハッキリ写っていて幻想的。

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