ヒマラヤ・トレッキング レポート12


    マラルング4200m → ナムチェ 10/23

最高の感動を味わった昨日の夜は、実は最悪の宿泊でもあったのです。
ナムチェのようにホテルやロッジ、西洋式のカフェや食品店がある場所は快適ですが、
マラルングはメジャーなルートからはずれていて、ロッジは少ないし、設備も最悪。
トイレは屋外、それも敷地の外という遠さで、「小用なら庭の適当なところで良いよ」という程。
これまで泊まったロッジは、夕食時はヤクの糞を燃やすストーブをつけてくれたのに、
客用の食堂は何の暖房もなく、食事も美味しくなくて、食べるほどに身体が冷える感じです。

僅かな農作業と放牧、ロッジの管理でやっと暮らしている・・・・という感じの、お母さんが
5歳くらいの坊やと2歳くらいの赤ちゃんの面倒をみています。
子供たちは屈託がなく、楽しそうに笑い、愛嬌を振りまいていますが、
住居は本当に暗くて寒く、身体の芯から凍える感じなのです。

ネパールトレッキングは6回目というドイツ人夫婦とお喋りを楽しみ、メールアドレスを交換。
ナムチェへの下り道は、景色も雄大だし、紅葉も綺麗なので、何度も振り返って堪能。
放牧地が広がり、子供のヤクが可愛らしい。でも大人の荷役ヤクは手荒に扱われて可愛そう。
たくさんのストゥーパ、マニ車、僧院、モニ(お経が書かれた石)がネパールらしい風景です。

久しぶりの都会!ナムチェなので最高級カフェ(=欧米価格)でコーヒーとケーキを堪能。
この町にはインターネットカフェ、マッサージセンター、マーケット、ディスコもあって、
お金さえ払えば欧米の都会と変わらない生活を楽しめる状況に複雑な感情を覚えます。