再度、南雲医師の本です。
P.72 バランスのとれた栄養とは:
私たちの体を構成している栄養素と同じ種類の栄養素が、
同じ比率で含まれているもの。
例えば、牛や豚を丸ごとそのまま食べることは不可能だが、
魚を丸ごと一尾食べるのが、もっともヒトの体を構成している栄養素と近い、
バランスのとれたもの、ということになります。
……「手一束」といって、手のひとつかみの中に入る程度の、
江戸前で捕れる小さな魚だけを食べていました。
そういう小さな魚を 「皮ごと骨ごと頭ごと食べる」というのが、
江戸の町人の考え方であり、それが江戸時代の健康法でもあったのです。
P.73 「一物全体」
良く知っていた言葉なのに、意味を性格に理解していませんでした。
こうした食に対する考え方を「一物全体」といいますが、もともとは仏教用語で、
生物は何かひとつが欠けても生きていけない、
地球上の生物もどれひとつとっても、
無駄に存在しているものはないという意味です。
P.110~ 空腹の ハッピーサークル もち・ぐれ・さー・アディポ!
モチリン:「空腹期収縮」を呼ぶホルモン:胃袋が空になると、空腹のサインを出す。
↓
グレリン: <成長ホルモン>分泌を促す:食欲を出させる:若返りを促す。
↓
サーチュイン遺伝子:<延命遺伝子>:全身の遺伝子の、傷ついた部分を修復。
↓
アディポネクチン:<超善玉ホルモン>:脂肪燃焼時の煤を掃除してくれる。
↓
レプチン:<満腹ホルモン>:脂肪組織から分泌され、食欲を抑える。
肥満が長期間続くと、神経が麻痺して、効かなくなる。
P.119 近年まで、「脳細胞は再生しない」と言われてきたが、
「飢え と 寒さ」の 条件下では 再生されていることが分った。
まあ、この本の内容は一般には、なかなか受け入れられないものだと思います。
私のように、「膝痛を克服して、山に登り続けたい」 とか
「糖尿病で透析になりそう」 とか
何か、克服しなければならない状況にならなければ、難しいのかもしれません。
P.175「ウシもヒツジも神様が人間の食べ物としてくださったおいうのは人間中心の
おごった考え方です。動物も植物も、この世にいるものはみな生き延びたいのです。
そしてお互いに食物連鎖によって命を支え合っています。ですからあらゆる生物は、
自分が生きるために必要なぶんしか食べません。
いたずらに殺生することはないのです。
それを人間だけが、自分たちの勝手なエゴによって、必要以上に命を奪います。
畑を耕すために森を焼き払います。山を崩して家を建てます。海を埋め立てます。
かつて日本の海は魚の宝庫でした。ニシンも捕りきれないほどいました。
もし日本人が自分たちに必要なぶんだけを捕っていたら、今もニシンの大群が
見られたでしょう。しかし当時の日本人は御殿を建てていい暮らしをするために
ニシンを捕りつくしmした。あまった魚は畑の肥料にしたほどです。
そうやって自分達が食べる以上の魚を捕った結果、海外から魚を輸入しなければ
ならないほど日本の海はやせ衰えてしまったのです。
私達は、動・植物の命をいただいている以上、それらと共生する気持ちを忘れては
いけません。まず私たち一人ひとりが肉も野菜も必要以上には摂り過ぎない、
食べ過ぎない。食べ物をいただくときには、感謝の気持ちをもつことが大事なのです。
P.182 「読者のみなさんに声を大にしていいたいのは、
不摂生の結果迎えた老後は、苦しみの毎日である ということです。」
(中略)
「健康なうちは自分が病気になることなど想像もできないでしょう。
自分は癌にならない、脳卒中にならないと思って、今あなたは不摂生を続けています。
しかし、病気の原因の大半は生活習慣です。
その生活習慣を見直すのは、健康である今のうちなのです。」
ここはパレルモ最後の夜のために日本で予約してきたホテルJoliです。
二人乗ったらスーツケースが乗らないかも!という小ささです。
空港へは常に余裕を持って到着したいので、バスの時間表を調べたり、
乗り場の確認で大忙し。
恐ろしく狭い廊下で、火事にでもなったら逃げられるのかどうか疑問の建物。
でも、美しいピンクの壁にピッタリの絵がたくさんかけてあり、さすがイタリア!