アゴを引けば身体が変わる 伊藤和麿・著 2013/5

表紙にある副題は
  腰痛・肩こり・頭痛が消える大人の体育

著者は元プロ・サッカー選手で、腰痛のため引退して、
現在はパーソナルトレーナーだそうです。

私もそうですが、いったん自分の身体が壊れてしまうと、
壊れた原因や身体の仕組みを必死になって勉強し、
大きな気づきをいただきます。

そして、自分と同じ轍を踏まないよう、社会のことを考えます。
P.6 国の医療保険が破綻寸前まできているのに、
   なぜ腰痛や肩凝りを患う人の数を減らすための実効的な対策を
   政府がいつまで経っても打ち出さないのか、という疑問

   全ての国民が、義務教育で9年間も保健体育の授業を受けて
   いるのに、身体を痛めないで生きていくための知恵やコツを
   教わっていない
のは、おかしな話である。

幸いにも私は幼少時から運動が好きで、体育や音楽だけは常に5の評価。
みんなの前で「お手本」役をやることが多く、辛い思い出は皆無です。
が、、世の中には「運動は苦手だけれど、別の部門で秀でている」人も
た~~くさん居ます。

日本の体育授業の弊害は、「体育が得意な子どもだけを楽しませ、
球技を始めとする<運動>が苦手な子どもの気持ちを傷つけている」
という事実だと確信します。

P.7 どんな試みも上手くいかなかった患者が、
   たった一言のアドバイスで本質的な原因に気付き、
   負のスパイラルから抜け出したケースが幾度となくあった。

   「もっと早く知りたかった。もっと早く気付いていれば、
   こんな体にならずに済んだのに・・・」と無念の表情で、
   後悔を口にする患者を目の当たりにしてきた

私が自力整体にのめりこんだのも、
百名山巡りで膝を傷め、心身の扱いを勉強する機会を得たからです。
自分が、そういう幸運に恵まれ、後半生の健康に自信を持てたので、
「何とかして社会にお礼をしたい」という気持ちからです。

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