著者は売れっ子(多作)の「高齢者専門の精神科医」です。
その精神論に関しては一応頷ける点が多いのですが、
食べ方に関しては、ちょっとなぁ~~と思うことが多々。
その1は、高齢者のダイエットをきつく戒めていること。
フレイル予防のためタンパク質不足を警戒し、
肥満を心配せずに、美味しいと思うモノをたくさん摂れ!と。
「肉食で心身ともに若々しさを保つべし」とも言われます。
が、、、私の食べ方と体調を見る限り、
肉食が多いと明らかに便の状態がよくなくて、
野菜+芋+穀物+大豆系タンパク質+海藻+発酵食だと
バッチリの体調です。
その2は、太目(ちょい肥満)の勧め。
これに関しては完璧に反対したいです。
瘦せすぎは良くないかもしれないけれど、
贅肉+セルライトがつき放題の身体は見苦しいです。
本人が満足なら仕方ありませんが、
一度それらの贅肉をそぎ落としてみると人生が変わります。
もちろん、貧相に痩せるのではなく、インナーマッスルなど、
必要な筋肉がしっかりついて、転びにくい、姿勢の良い身体が理想。
自力整体でもヨガでもHIITでも何でも良いので、
必要な筋トレをして、身体を躾けることが重要です。
バレエをすると良く分かるのですが、骨盤をしっかり立てて
あばら骨を持ち上げ、胃を引っ込めると、そんなに食べられません。
バレエのレッスンを受けていると、筋肉がしっかりつくので、
体重はそんなに減りませんが、両脚でしっかり地面を蹴って
自由に動くことができます。
そして、「着るものに不自由がなくなる」という精神的満足も
見逃せません。見せるのは洋服ではなく、自分の身体なので、
ユニクロ程度のシンプルな衣料で事足ります。
これらの点で、著者のお勧めの生活は、女性には不向きであると
私は声を大にして叫びたいです。