母のところでみた<知られざる野生>という番組に涙しました。
そもそもの発端?はアメリカ人が殺虫剤DDTを使いまくって
穀物を食べる小鳥を殺しまくったことから始まります。
DDTを浴びた小鳥を食べたハヤブサは、やがて遺伝子が傷つき、
卵を産んでも孵らないようになり、激減します。
ここからがアメリカ人の偉大なところ?で、
保護活動(人口繁殖)を始め、固体の情報を追跡・管理し続けます。
トロントの摩天楼に巣を作ったキングスレーとヴィクトリア夫婦は
それぞれアメリカの東部と中部で人口繁殖して放されたもの同士です。
高層ビル街というところは、猛禽類の生息場所に不向きに見えますが、
鳩が多いし、高い所から狙えるので餌には困らないそうです。
何年もの間、睦まじく、子育てを繰り返し、街の人から見守られ、
幸せな生活を続けてきました。そして、ある日……
雄のキングスレーが帰宅せず、ヴィクトリアは5羽の雛をかかえ、
夜中まで一人で狩をするなど、奮闘を始めます。
が、夫が狩をして、妻が巣を守りながら子供たちに食べさせる、
という生活から、<妻だけで全て!>なんて、絶対に無理なのです。
ある日、ヴィクトリアは子供たちを残して飛び去ります。
人々が彼女を最後に見かけたのは、教会の尖塔の上部に
へばりついていた姿だそうで、その映像も写されました。
キングスレーはビルのガラスに衝突したらしく、みけんが骨折状態で
死体が発見されました。
残された5羽の雛は脱水状態で瀕死のところを保護されます。
自然界で生きていけるよう、人間に慣れてしまわないような工夫の下、
全員が無事に巣立ちました。
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朝の散歩のとき、
私がヴィクトリアだったら……どうするのかなぁ……と考えました。
解決策
1.新しい夫を探し、前夫の遺児の面倒を一緒にみてもらう?
2.何らかの方法(哀しみの歌を歌う?泣く?)で人間に頼む?
ミュージカルじゃないんだから無理だってことは分りますが、
どうにも出来なかったヴィクトリアの心情を思うと又、涙が溢れます。
Sasso Lungoのゴンドラを降りてキレットの反対側に出ました。
そこは凍りついた岩場だったので、軽登山靴の私は真っ青に。