久しぶりに<重たいドキュメンタリー>を観て、たくさんの涙・・・・
そして考えさせられた問題点・・・・
一番胸を衝くのは、震災で両親を亡くされた女性が
自分の出産の時の叫びとして嗚咽とともに発された
「パパとママ(震災で亡くした両親)に会いたい!!」という言葉です。
無事に成人し、結婚・出産という道を歩んだ方でも、
幼い頃の心の傷・寂しさ・葛藤、周囲を心配させまいとする気遣いなどで
肉体(脳?)の奥深いところに哀しみとして積み重なっているのだなぁと、
重く受け止めました。
心配なのは、彼女の娘さん(小学生)が、
敏感に<母親の心の傷>を感じ取り、細かいことを言わず、親を気遣い、
悲しませないようにしていること。
この母子が
「今、生きていることは素晴らしい! 有難う!」と叫べるような、
「運命のいたずらで、先に逝ってしまった家族の分も幸せになる!!」と
宣言できるような、心のケアがなされていれば・・・と思いました。
最近でこそ、「災害時の心のケア」の大切さが叫ばれていますが、
この頃はまだまだだったのでしょう。
病気・災害・事故など、人生の途上で私たちに襲い掛かるモノに対し、
正しく(?)立ち向かうためのツールは、信念?宗教?学問?連帯?
番組では何組かの遺児の家族が紹介されています。
結婚・出産、育ての親の祖父や祖母に孫を見せに里帰りしている風景が
安堵を呼び、「フツーの家族の幸せを手にできて、良かったね!」と、
叫びたいです。