「脳が若返る家づくり 部屋づくり」


秋の定番。ナナカマドの実。

本は 天野彰・著 2013/10 廣済堂出版

昔から<ネーミング>がお上手だなぁと思っていました。

ま、お薦め・アイデア通りに上手く運ぶかどうかは、個別の条件次第と思いますが、

とにかく<建てる前に検討の価値あり>と思う項目をメモします。

P.92 親子同居は「やりくり」「からくり」「どんでん返し」

   世代の違う夫婦二組が同居するのですから、大人4人の思惑が絡まって、

   それぞれの胸に<葛藤>が渦巻く。

   トラブルの火種は常にくすぶっているのです。   

本当に、最初は素晴らしい関係だったのに、

ある日の、何気ない「ひとこと」をきっかけに、滅茶苦茶な関係に陥った……

というような話知り合いが、少なからず居ます。

   「やりくり」というのは、土地を提供する親側と、恩恵を蒙る子世代が

    お互いの経済的メリットをしっかり認識することから始まります。

   「からくり」というのは、P.95 「マジックドア」のこと。

   玄関を二つ設けて、その他に、内部で行き来できるトドアを一枚設置。

   同居に自信がもてないうちは閉めておき、独立した二軒の言えとして

   別々に生活すればいい。お互いに精神的な逃げ場ができ、気持ちにも余裕が

   生まれます。ドアが最初に開く日は、極めて自然に訪れます。

   息子さんが将来転勤になったら、このドアを閉めて、他人に貸せば

   収入源にもなりうる、このアイデアは一考の余地ありです。

最初はお互いの不安・心配で、ドアの設置や将来の家族数の増減を考えるまで

気が廻らないと思います。が、色々な例を見聞きしていれば、勉強になりますよね。

P.144 手つきトイレ: <高齢者のトイレに手摺>は常識になりつつありますが、

   足腰が弱ると手も弱くなるため手摺につかまるのも力が入らなくなります。

   が、手を下に突っ張る力は最後まで残り、便器を囲む台に手をついて用を

   足すこと自体がいいリハビリになります。

P.59 低予算で「広さ」が手に入る、「ミラーのトリック」

我が家の建替えのとき、このアイデアを入れて大正解でした。

部屋が広く感じられる他に、観葉植物やXmas飾りが2倍に見えます。

我が家は西南向きの土地ですが、居間の掃きだし窓は真南を向いています。

その他の壁はその窓に対して45度、振れているので、鏡には道路側の風景が映ります。

この「振れ」が無いと、部屋の中で、常に自分が映ってしまい、落ち着かないのです。

(私の母の部屋のリフォームをしたとき、この過ちを犯してしまいました。)

P.132 ダイニングテーブルで「学ぶ、教える、社交する」

   「人を招くことは、若返りの秘訣である」。

確かに、新築やリフォームなどしなくても、人は、積極的に招くべきです。

私自身、やりたいことが多すぎて、掃除が行き届かないのですが、

人を招いて「学ぶ、教える、社交する」を実践すると、有意義な人生を実感できます。


これは山栗です。

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