「肩の痛み・四十肩 改善 マニュアル」 ロビン・マッケンジー 著  2011/3

副題は  「自分で治せる! マッケンジー・エクササイズ」

実は私、この数ヶ月、右肩の前部が痛くてブリッジが出来ない状態です。
70歳になったんだから、ブリッジができなくなっても仕方ない?
でも、つい最近まで出来たんだから、もし治せるものなら治したいと思っています。

生徒さんの中にも、肩痛で困っている方がいるので、私の研究課題でした。
図書館で見つけた、この本の著者はニュージーランド出身の理学療法研究者。
「マッケンジー療法」という名前は、私も以前から知っていましたが、
痛みは自力整体でコントロールできていたので、縁がありませんでした。

解説を読んで推測すると、私の症状は「力学的な痛み」で、
p.34 力学的な原因による痛みは、組織がオーバーストレッチされたり、
   無理な力が加わって圧迫されたりすることにより生じます。
   この痛みは肩関節だけでなく身体のどの部位でも起こります。

確かに、私の痛みの原因は多分<長年の卓球やテニスなどで使い過ぎ>、
3年前の転倒・右手首骨折などかなぁ?と推測。

p.40 これまでは痛みの原因は慢性的な炎症であると信じられていたため、
   薬や注射、あるいは電気治療で「炎症」を抑えることを目的とした
   治療がおこなわれてきましたが、現在ではゆるやかな負荷を加えて
   痛みの原因になっている組織を修復することが、
   適切な解決法であることがわかっています。

   適切なエクササイズで組織を徐々にストレッチして正常な動きと強さを
   回復しておかないと、肩関節の痛みが続くことになるのです。

   組織の修復期には、回復の妨げとなる腕の動きや姿勢を避けることが重要で、
   組織が完全に修復されないと肩関節の動きは制限され、
   痛みはいつまでも続いて日常活動や仕事への復帰が遅れてしまいます。

この二つの段落の内容をキチンと理解しておかないと大変です。
私が最初に四十肩で苦しんだとき、都心にある共済病院の整形外科では、
「痛くても何でも、とにかく無理やり動かすんです。」と言われました。

そのやり方は「2mくらいの金属の棒を担いで背中側に下げる」という、
拷問のような痛みを伴うものだったので、すぐに諦めました。
残ったのは西洋医学(整形外科)への不信感だけです。
根っこは同じ理論でも、説明の仕方が違うし、
効果の検証がされていないのでは?と、情けなく思います。

上部へスクロール