P.51 炭水化物を摂取すると、2時間ほどでブドウ糖に変化。
いわゆる「血糖値」とは、血液中のブドウ糖の量のこと。
(空腹時の血糖値は100mg/dl。食事の2時間後は140mg/dl未満が正常値)
血糖値を上昇させるホルモンはたくさんあるが、
下げるホルモンはインスリンのみ。
炭水化物をたくさん摂取していると、絶えず膵臓からインスリンが分泌。
精製された食品(白砂糖や白米など)は、
短時間に血糖値を急激に上昇させるため
インスリンを過剰に分泌する必要が出てくる。
こうした食生活を長期間続けることにより、
インスリンによる血糖調節ができず、始終血糖値が乱高下したり、
食事によって血糖値が反応しなくなるなどの異常な状態になる。
この状態を「低血糖症」と呼ぶ医師もいます。
でもまぁ、極端な場合だけだよね……という言葉がそこここから聞こえそう。
でも、最近良く聞く色々なケースを考えると、
ひょっとしたら、結構深刻な事態なのかも……、とも思えます。
P.52 柏崎美子氏監修の「低血糖症と精神疾患治療の手引き」によると、
「カテコラーミン」というホルモンの働きで起きる、諸症状が
あるそうです。
例えば、①攻撃的行動 ②うつ的症状 ③性格の異常化
④感情の抑制ができない ⑤判断の東郷ができない
⑥引きこもり ⑦自律神経失調症 ⑧過度な完璧主義
⑨健康の認識水準の低下 ⑩自責の念 ⑪過度な目的志向
⑫幻聴・幻覚 ⑬不眠・悪夢 ⑭キレる症状
⑮ストレスへの対応(悪化) ⑯感情表現の欠如
P.54 また、肉体的な症状として、
手足の冷え、呼吸が浅い、目の奥が痛む、動悸がする、頻脈、
狭心痛、手足筋肉のけいれん、失神発作、月経前緊張症、
手指の震え、偏頭痛、発汗、体重減少、腰痛、便秘、
立ちくらみ、意識障害、痙攣、目前暗黒感、日光が眩しい、
甘いものが無性に食べたい、胃腸が弱い、集中力の欠如、
などなどなど、全部書く気が起こらないほど、色々あるので、
やっぱり、著者が言っていることは正しそう……と思います。
ま、著者は西洋医学のお医者さんで、かつ英文でしっかり論文発表され、
エビデンスも紹介されているので、説得力があります。
私のブログの読者の皆様も、この本を是非、自分でご覧になってください。