P.122 勇気を出して葬儀屋さんと話してみよう
平穏死とは、旅立っていく当人だけのものではありません。
それを見守るご家族の気持ちも含めての平穏死だと思います。
旅立つ人も、残された人も、お互いが「これで良かった」
と思える形がいちばんだと思います。
平穏死は、死ぬ瞬間のことではなく、
「生」と「死後」を含めた一連のプロセスを指すのでしょう。
私の母の場合は、最期を過ごした老健のケアマネさんから
「あと1カ月くらいかもしれない」という時期に、
<〇〇、▲□などの現象が起こる可能性がたかい>
<そのときは、このようにしてあげると、本人が喜ばれる>
<本当に最期が近づいたら、家族のみ、傍らで寝泊まりできる>
<臨終後は、介護士さんと一緒に清拭を行うことができる>
などなど、細かく説明を受けました。
実際に私は姉と交代で数日間、母のベッドの横の簡易ベッドで寝て、
もう何も言わず、寝てばかりの母との時間を過ごしました。
色々説明をきいていて、本当に良かったと思うし、
最大限の親孝行ができたと思います。